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オーナーよりみなさまへ

 

「Mランド」という自動車教習所

 

島根県の西の端、山口県との境にある「Mランド」(MDS・益田ドライビングスクール)という、名もさだかではない教習所に全国からお客様=ゲストが集まってくる。年間6,000名の卒業生。普通の教習所の5~6倍の数である。
教習所はホテルやスーパーと違って、リピーターはいない。一生一度の縁なのだ。一生に一度しかない縁だからこそ、その縁を大切にして、北は北海道から南は沖縄まで若者が集まってきてくれるのかもしれない。

 

Mランドの特徴は、「ゲスト主義」とでも言えばよいのか、たとえば「挨拶」をよくする会社だ。といっても社員がということではない。お客様=ゲストがよく挨拶されるのだ。会社がいつもきれいで、吸い殻一つ落ちていない。
これも、ディズニーランドのように社員が芸術的な掃除をするということではなく、お客様=ゲストが人間の持っているよい面を発揮して、ポイ捨てをやめたり、掃除に精を出しているからである。
世に言う「サービス第一主義」とか「顧客満足」とは異質なもので「やわらぎの経営」だと思っている。

 

Mランドの『三種の神器』と言えば、まず「剱」に当たるのが「トイレ掃除」だ。

早朝暗いうちから10人、20人と黙々と便器を磨いている。終わった後の顔は、人が変わったように輝いているから不思議だ。これが、一番ゲストに人気がある。

イエローハット相談役の鍵山秀三郎さんが「日本を美しくする会」で始めたトイレ掃除。いまやブラジル・アメリカ・中国・台湾にこの輪が広がっている。Mランドでもこの経験をした若者が2万人を超えた。いつでも社会のお役に立てる予備軍だと思っている。

 

2番目の「鏡」に当たるのが、「ありがとうカード」である。
ゲストが教習所内でお世話になった人に、感謝の気持ちを記し、指定のポストに投函する。多い月は投函数が8,000枚を越える。年間4万枚だ。この小さな積み重ねが、Mランドも日本も造っていく。Mランドの血液だと思っている。

 

3番目の「勾玉」に当たるのが「茶の湯」である。
茶室「無尽蔵」で一週間に一度、表千家の師匠に薄茶席を設けていただき、ゲストに粗茶を一服差上げてお茶の心を味わってもらっている。

 

かつて、年間1万人を超えた交通事故の死者も5,000人を切った。一方自殺者が3万3,000人と増えつつある。自殺予備軍は10倍いるというと、自殺を考えている人は実に3、40万人もいるという計算になる。

Mランドはゲストに「自主自立」のための勇気と希望を与えたいと創業したのだが、さらに「成長」「貢献」「挑戦」を加えた。


いま、Mランドに縁あるゲストの「一人ひとりの生命」を守ることまで踏み込んで全員で前進している。
もちろん一人ひとりの人は生きる力を持っており、Mランドはそれに一寸関わって、より豊かな人生をと願っている。

 
                                  

代表取締役会長  小河 二郎

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